この地は、古くから「たたら製鉄」が営まれ、伝統文化と自然が調和し、人々の暮らしが深く結びついてきました。しかし、現代においてその価値は見過ごされることが多くなってしまいました。私たちは、地域の「風」(文化・伝統)と「土」(自然・環境)が生み出す奥出雲らしさをもう一度見つめ直し、その価値を広く伝えることで、次世代を担う子供たちのために地域の過去から未来へと続くバトンを繋ぐ役割を担いたいと考えています。
奥出雲の風と土を紡ぐ会
代表 内田 咲子
代表挨拶
奥出雲の風と土を紡ぐ会のウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
奥出雲は、古くから「たたら製鉄」が営まれ、伝統文化と自然が調和し、人々の暮らしが深く結びついてきた地域です。この地には、日本の原風景とも言える美しい自然と、長い歴史の中で育まれてきた文化が息づいています。
しかし、時代の流れの中で、その価値は見過ごされることが多くなってしまいました。少子高齢化や人口減少という課題に直面する中、私たちはこの地域の風土や文化の価値を再発見し、次世代に伝えていくことが大切だと考えています。
「風と土を紡ぐ」という名前には、地域の「風」(文化・伝統)と「土」(自然・環境)が生み出す奥出雲らしさをもう一度見つめ直し、その価値を広く伝えることで、次世代を担う子供たちのために地域の過去から未来へと続くバトンを繋ぐ役割を担いたいという思いが込められています。
仁王門プロジェクトの取り組み
私たちの活動の大きな柱となっている仁王門プロジェクトは、オランダ人彫刻家のイッケ・ファン・ローンさんとの出会いから始まりました。奥出雲町の岩屋寺から失われた仁王像の「魂」を取り戻すという彼女の思いに共感し、日本とオランダの人々が協力して新たな仁王像「ブルー仁王」を制作しました。
このプロジェクトは単なる文化財の復元ではなく、国境を越えた人々の交流と協力によって、地域の歴史や文化の価値を再発見し、新たな未来へとつなげていく取り組みです。「Issho-ni/Tomo-ni(いっしょに、ともに)」というプロジェクト名が示すように、多くの方々と手を取り合い、共に創造していくことを大切にしています。
次世代へつなぐために
奥出雲の人口は、今は約11,000人ですが、20年後には約7,000人、40年後には約3,000人になると予測されています。少子高齢化と人口減少では、世界最前線の地域とも言えるでしょう。
しかし、この地域には豊かな自然と資源があり、古代から続くたたら製鉄の技術や、四季折々の風景、山の幸や「仁多米」に代表される美味しい食べ物など、数えきれない魅力があります。これらは、地元に暮らす私たちにとっては当たり前のものかもしれませんが、実は大変貴重な財産なのです。
私たちの活動を通じて、奥出雲に暮らす方々が自分たちの地域の価値を再認識し、誇りを持てるような場を創り出したいと考えています。そして、次世代を担う子どもたちに、この地域の素晴らしさを伝え、未来へとつなげていきたいと願っています。
一緒に活動しませんか
奥出雲の風と土を紡ぐ会では、地域内外を問わず、様々な形で活動に参加してくださる方を歓迎しています。国際交流や地域の歴史文化に興味がある方、イベント企画が好きな方、奥出雲に思い入れのある方など、どなたでもお気軽にご連絡ください。
一人ひとりの小さな力が集まることで、大きな変化を生み出すことができると信じています。皆さまと一緒に、奥出雲の魅力を掘り起こし、未来へと紡いでいけることを楽しみにしています。